フォークオーバーホール後編 |
2005/03/22
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次はいよいよ組み付けです。 初めてのOHの時よりは余裕が出来たので、前回よりは詳しくレポート出来ると思います。 どうぞご覧下さい。 |
インナーチューブ側のスライドメタル。 よ〜く見ると表面の黒いコーティングが剥がれて銅が見え始めています。 こうなると、オイルの保持力が弱くなりフリクションも増えてアウターチューブも摩滅させます。 |
という訳で新品部品に交換です。 こちらはインナーチューブにはめるメタル。 |
アウターチューブ側のメタルも交換します。 |
ここで登場するのがこれ! オイルシールを打ち込むための工具。 フォークシールプッシャーです。 (カワサキではフォークオイルシールドライバと呼びます。長い・・・。) |
税込み4930円。 フォークのオイルシール交換は、これから色々な車種で行う予定なので購入してしまいました。 |
フタを開けるとクロームメッキのまばゆい光が・・・美しい。 この工具は倒立サスに対応しているため、二分割出来る様になっています。 |
このスペーサーをオイルシールにあてて打ち込みます。 これは強化樹脂のようで、フォークの直径に合わせて調整可能です。 |
こんな感じです。 |
シールをフォークにセットする前に、サランラップを用意します。 |
こんな風にフォークの頭に巻きつけます。 フォークの側面に段差があるので、段差の エッジでオイルシールを傷付けないためです。 |
シリコーンスプレーです。 やはりゴム製品にはシリコンが安心ですね。 |
まんべんなくかけます。 簡単にオイルシールをはめられます。 シールを傷つけないためにも必ず使いましょう。 |
オイルシールをはめたらいよいよシールハンマー登場です。 こんな具合にセットして |
ガッツンガッツンと奥まで打ち込みます。 奥まで打ち込むと、音と衝撃が変わるので分かります。 やはり専用工具は楽だ〜。 |
奥まで打ち込んだ様子。 リテイニングリングの溝(アウターチューブの 内側に切ってある溝)が見えていればOK。 |
フォークオイルも交換します。 今回カワサキ純正オイルが近所のナップスで見つかったので迷うことなくこれにしました。 |
1680円。 倒立サス専用オイルです。 |
色はこんなです。 透き通ったあめ色、これが1万キロも走ると真っ黒になってしまうのですね。 |
実は、ZXRのフォークはバラすより組む方が大変です。 オイルを規定量入れた後、スプリングを押しこみながらトップボルトを締めます。 この時写真の中央に見えるシリンダを引っ張りあげながら作業するのですが、真ん中の穴からオイルを吹いてしまうのです。 今回は慎重に作業して何とか組み付けられましたが、今度暇を見て専用工具を作ることにします。 |
取り合えず右側だけOH出来ました。左側のオイル交換も早いうちにしなければなりません。 急いで作業する時、特に気をつけることはネジの締め忘れです。 今回も作業後しばらくしてスピードメーターケーブルを本締めしていない事を思い出しました。急げば急ぐほどミスをするものです、特に足回りは気を付けなければいけませんね。 それにしてもフォークオイルの汚れっぷりには驚きました。これからはもう少しまめにオイル交換する事にします。 |