フロントブレーキOH 

2004/05
走行距離67100Km


さて、無事エンジンがかかるようになったら次は重要保安装置、ブレーキのOHです。
車体を取りまわした感じ、完全にブレーキを引きずっているようなのでキャリパー全バラで組みなおしてみます。
ふたを外します。


さらにその下の白い樹脂のふたを取ると・・・。
ぎゃッ!!ダイアフラムの上にフルードらしき液体が!
この時点で中の状態が想像つきました。

うお〜!ソースが入っていました。ここまですごいのは中々お目にかかれません。
このCBRは相当な期間フルード交換をしたことが無いと思われます。


ブレーキパッドはまだまだ残っていますね。


ブレーキフルードを抜いてしまう前にブレーキレバーをにぎにぎしてピストンを限界まで押し出します。
このくらいまで押し出せば・・・


簡単に手で抜き取れます。固ければウエスを噛ませて、ペンチで抜き取りましょう。


ダストシールとピストンシールを抜き取ります。


フルードが劣化すると、白い結晶のような物がシールに付着してピストンの動きが悪くなるので、綺麗にふき取ります。


シールを抜き取ったキャリパー。
ここの溝にも汚れが溜まり易いのですが、今回は綺麗でした。


ピストンは研磨剤などを駆使してピカピカに磨き上げます。
これらピストン達は深い錆びも無く、まだまだ使えそうです。


キャリパーのクリーニングが済んだら、グリスをたっぷり塗ってピストンを奥まで押し込みます。


キャリパーブラケットのピンもグリスアップして、キャリパーをフォークに仮組みします。


ここでブレーキフルード注入です。
部屋を探してたら昔の残りのフルードが出てきました。
DOT3・・・・テキトーです。


リザーブタンクの様子。
腐ったフルードを全部抜いて綺麗に拭いておきます。

リザーブタンクからフルードを流し込み、キャリパーからエア抜きします。



エアーがどの部分に溜まっているのか思いを巡らせながら、プラハンでホースやキャリパーを軽く叩くのも手です。
エアー抜きは想像力が大切ですね。

         
ドレーン用のホースは輪ゴムなどでブレーキホースに縛り付けてあります。
これをやらないとドレーンホースが外れ易く、過去にオイルまみれになったことがあるからです。


キャリパー側のエアー抜きが終わったら、マスターのエアーを抜きます。
ハンドルに取り付けてあるネジを外します。

マスターを写真のように傾けて、フルードを入れる穴の位置を高くしてあげます。
このままブレーキレバーを軽くにぎにぎすれば、


マスター付近に引っ掛かっていたエアーがぷくぷくと出てきます。小さな気泡が見えますでしょうか?


ブレーキタッチがかっちりしたら、エアー抜き終了です。
ゴムのカバーを乗せて。

その上に白い樹脂のフタを乗せます。


最後にリザーブのカバーを乗せてネジを締めて完成です。
あ、フタに思いっきりDOT4と書いてある・・・
見なかったことにします。

CBRは片側2POTという事もあり、エアー抜きやクリーニングも簡単でかなり楽でした。
ブレーキの引きずりも無くなり、調子よいです。

CB400もそうでしたが、片押しタイプのキャリパーはキャリパーブラケットのピンをグリスアップするだけでかなり効きがよくなります。

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