ステムベアリングの交換

2004/05
走行距離67100Km


マイZXR400も乗りも乗ったり6万7000キロです。
でも、このバイクは中古で買ったのでメーター1万キロは戻しているだろうから実質8万キロは越えていると思います。
最近低速ですり抜けすると、ハンドルが取られて非常に走りづらいです。
どうやらステムベアリングが悪いようですが、交換作業は初めてです。
ドキドキしながら修理開始です。

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  家人を起こさぬようエンジンを切って
 家に入ります。

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  この時間帯は、世界が青いの〜。

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  う〜ん、マンダム。(死語)

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 夜露にむせぶZXR400。

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  ちょっと寝たらもうお昼。
あわててバイクをジャッキアップ。

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  今回、考案した方法。
オイルパンとエキパイの間に木の板を差込み車体を持ち上げます。
これが結構安定しました。
倒れたらどうしようとなどと、あまり考えない事にします。(オィッ)
いつもはガソリンタンクと外装一式を外して整備するのですが、今回は時間が無いので外しません。

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  なるべく外さなくても
良いものは外さない方向で整備します。

よって今回アッパーカウルは付けたままで
フロント足回りを解体できるかトライしてみました。

フォークは抜けたがステムが外せるかなぁ・・

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  ちょっと前後するけど、Fホイールを
外す様子。アクスルシャフトがにゅ〜っと
抜けてきました。うひょっ。

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  こんな感じ。

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  トップブリッジは何とか外れました。
これがステムベアリング(上側)。

約7万km相当使用した。(使い過ぎだっちゅーの)。

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ステムベアリングのインナーはすぽっと抜ける。お〜、テーパーローラーだ〜!

NEKO01.GIF - 467BYTES教えて!監督!
   其の1 
テーパーローラーって何?

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  ぎゃー!!汚い!。さすが13年間使い込んだベアリング。グリスに鉄錆がまじって
赤茶色になってます。

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  ベアリングのアウタレースを下側から叩き出します。私は直径7mm位のステンレス丸棒とハンマーを使いました。

 う〜ん、長めの貫通マイナスドライバーが欲しい。叩いて潰しちゃうので安いやつでいいや。

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  これが新品のベアリング1個2千円位した。テーパーローラーって高いのねん。

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  うーん美しい。これをつまみに3杯は飲めそうです。

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  新品ベアリングを組み込んだ様子。アウターレスのふちをまんべんなく叩き、案外簡単に入りました。

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  次はアンダーブラケット(下側の三又)のベアリング交換。下側のベアリングは車重を受け止める為、上側に比べて傷みが早いのです。
指で回すと、完全に段が付いてゴリゴリしています。

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 ベアリングがぴっちり下まで圧入されていて
 どうにもこうにも外しようが無いので、
とりあえずローラー部分をたがねで叩き切りました。
すると、インナーレースにドライバーを引っ掛ける段を発見、マイナスドライバーを当てて
ハンマーで叩き、なんとか外せました。

ふ〜。

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 あとはピンスパナで締めるだけ。
この締め加減がとっても微妙。ゆるいと、走っていてステムがガコン、ガコンと言う。
きついと、走っていてステダン付いてんのか?って感じのハンドリングになる。
締め加減は慣れですね。

         
 ステムベアリングの交換は以上です。13年ぶりの交換でハンドリング別物になりました。(当たり前か)セルフステアが強くなり、バイクの倒しこみ、低速走行がとても楽になりました。
 以前は走行中、片手運転をしてみて10km〜20kmの速度でハンドルが取られる
ような状態で、コーナリングで倒し始めるときも最初にハンドルが軽く引っ掛かってからバンク中に引っ掛かりが外れてカックンとハンドルが切れるので、コーナー進入時が非常に不安定でした。今考えると良くこんなバイクで講習会やら峠やらへ行っていたものだ・・・ナム。
今回の整備によって、講習会の一本橋や千鳥が相当楽に出来るんじゃないかな〜。
ステムベアリングがこれほど操縦性に影響するとは・・とても良い勉強になりました。

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