倒立フォークの分解

2004/05
走行距離67100Km


 さて、次はフロントフォークのオーバーホールです。昔FZR250のフォークをOHした事がありますが、倒立サスは初めてです。
 フォークオイルはヤマハ製の1リットル1800円位の物を購入しました。カヤバでも良かったのですが、
2000円くらいで600mlの物しかなく、ZXR用には350mlも量が足りないのでやめました。

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  まず、フォークのトッププラグを緩めます。
この段階では、緩めてもびょ〜んとはなりません。
アウターチューブがぬる〜っと下がるだけ。

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  このトッププラグを外すのが大変。
めちゃめちゃ硬いバネを片手で押し下げつつ、片手でトッププラグを緩めなければならないのです。
この時は、マジで手が3本欲しいと思いました。
左の写真はトッププラグを外すのに使った
工具たち。(使ってない物もある)

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 なんとかトッププラグを外し、
 アウターチューブからインナーチューブを引き抜いてオイルとスプリングを取り出ました。

13年物のオイルは、完全に腐っていました。
丁度、ブレーキフルードの腐った匂いと一緒です。・・という事はオイルの成分は近いのか?
インナーチューブを引っこ抜くのにアウターチューブスライドハンマーを使う様にとマニュアルにあったが、手で簡単に引っこ抜けました。

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 これが、オイルシールとその他部品たちの順番。

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 うっ、オイル受けの中に良く見ると白いプラスチックのかけらが・・・・・ 一体!?

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 ひょえ〜!!スプリングガイドが粉々に!
スプリングシートもぐにゃり。
右側が正常なパーツ。

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 そういえば、このフォークは事故車から移植した物でした。前オーナーはマンホールにバイクごと落ちたらしいです。ライダー無事だったけどバイクはフレームとホイールが曲がり廃車。・・・そりゃフォークも壊れるわい。
中のピストンユニット。上側が正常。下の物は白い樹脂部分が欠けています。

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 前後するけど、フォークの下のボルトを緩める様子。小屋の中にこんな作業台があります。

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 バイス(万力)で固定して、ヘキサゴンレンチ
を差し込み、ふんっ!と緩める。
昔FZR250もこんな感じで外したな〜。
(約10年前)

 組み付けは逆の手順で行います。今回、急いで作業していて写真を撮り忘れたため画像がありません。ゴメンナサイ。
本当は詳細をUPしたいのですが、画像も無く文章だけだらだらと書くのは嫌なので フォークの整備はこれで終わりにします。

 オイル交換とシールを交換後の感想ですが、まだコーナーを攻めて走ってないので(攻めて走っても?)ちゃんとしたインプレは書けませんが、フォークの動き自体はかなり良くなりました。 
 特にブレーキングして止まる時のサスの挙動が素晴らしいです。 グッと止まった後にワンテンポ遅れてにゅ〜っとサスが戻ります。
以前はこんなにしっかりと減衰していなかったと思います。

 今回ピストンシリンダーユニットの樹脂部分が破損していた事が発覚したので、正常な物に交換しておきました。破損していたフォークは、以前組み付ける前に減衰の動作確認(フォークを外した状態で手で押して伸び縮みさせる)はしていたので、問題無しと考えて今まで使っていました。
 おそらく、ここまで動きが滑らかになったのは、ピストンシリンダーユニットを正常なものに変えたことよりもフォークオイルを交換した事の方が 大きいようです。

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