タンクキャップメンテ

2004/06/26
走行距離69400Km


カワサキ乗りの方は良くご存知だと思いますが、カワサキマシンは作りが粗いです。特にシール系はばっちり汁が漏れます。エンジンオイルはすぐ滲みますし、リヤブレーキスイッチやスタンドポジションスイッチはシールが甘いのですぐ錆びて動かなくなります。
ご多分に漏れずZXRのタンクキャップも最近動きが悪くなってきました。
キーシリンダーの動きがあまりに渋くて、鍵がドリルのようにねじれてきました。
いい加減このままだと鍵が折れてしまうので、OHをすることにしました。

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まずは、六角レンチで7本のボルトを外します。


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さらにふたを開けるとプラスネジが一本潜んでいるのでこれも外します。


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キャップが銀色のワッカごと外れます。
このままだとメンテしずらいので、根元のネジ2本を外してワッカと分離します。


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次にキャップ本体をばらします。
まずは一番上のカップを外すとこんな感じです。


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赤いほうは空気抜きの栓です。こちらは詰まっている様子は無いので問題のキーシリンダーを分解します。
手で簡単に蓋がとれます。


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すると、その下から更にシールつきの蓋があります。
なんだかマトリョーシカみたいです。
ちょっと奥まってるのでラジペンでとります。


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キーシリンダーが蓋側から抜けるようになります。


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こんな感じです。


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うお〜!キーシリンダーが錆びて、しかも
水が出てきました。
構造的にキーシリンダーの下のほうにシールが一つ入っているだけなので、雨水が蓋から浸入して、キーシリンダー部にたまってしまうのでしょう。
これでは動きが渋くなるわけです。
ティッシュでふきふきします。


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ばらしたパーツ一覧です。
結構パーツ点数多いです。


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キーシリンダー煽動部にグリスをたっぷりと塗りこみます。
気化ガスにどのくらいの期間まで耐えられるか分かりませんが雨水の浸入を少しは減らせるでしょう。


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カップのそこを見ると真っ赤になったスプリングが・・・・・。
これも雨水の仕業だと思われます。


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錆を軽く落として、グリスを塗りたくります。
これで酸化速度をかなり抑えられます。


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全体のグリスアップが出来たので、元に戻します。
早速キーを差して回してみると、チョ〜滑らかです!しかも手を離すとキーがスプリングの力で自然に回ります!し、知らなかった・・・。さすが男カワサキ、動きも渋かったようです。

ちなみに、
大味のカワサキに対して優等生ホンダのシーリング技術はすごいです。CB400SFのタンクキャップは10年以上使用しても全く渋くなりませんし、スイッチ類の動きも問題ありません。もちろん室内保管などではなく、カバーを掛けたり掛けなかったりの青空駐車です。さすがはホンダと言ったところでしょうか。
 長いこと乗るといろいろと手のかかるカワサキですが、だから逆に愛着が湧くのかもしれません。と言うか、これだけ時間とお金を掛けるともう手放せません トホホ・・。



 

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